「すんまへん、歳イッてまんねんw」

 今はもう20数年前のこと。私より丁度一回り年上である前職場の先輩が日頃からこの
言葉を連発してゐた。
 「もう口癖になってしもたがな。ほんでもこれワイが得意の笑ぅて済ますっちゅー時に
結構使えて便利やねん。まぁ流石にスピード違反で捕まった時は効果なかったけどなぁ。」
エー?そらそうでっしょ、対応した警察官も苦笑していたに違いない。「人と言うものは
付き合う相手により知らず知らずのうちにその影響を受ける。」と言う説には個人的にも
異論はない。それも良い方向には引っ張られることは少なく、悪い方向にこそ引っ張られ
易いと言う。現に冗談半分で?「お前と付き合い始めてから根性も口も悪くなった。」等
と言う人も複数ある😝
 今は鬼籍に入られた件の先輩は驚くほど頭が切れ、語彙も豊富でまさにウイットの権化
のような人だった。本当に尊敬し、少しでもそのステータスに近づきたいとの思いも結構
あり、知らず知らずのうちに影響を受けてゐたのかもしれなのだが、私の頭がもう少し良
ければしゃべくりをメシのタネに出来ていたかも知れない。

《以下の緑字は名言の一部》
「すんません、気が付きませんで。」「いえいえ、何時ものことで。
またそないに上手いこと言ぅてノセるつもりやな?そーは行くどぉ。オレぁ直ぐ期待に
応えるほうやからな!

『アンタ、ロクな死に方せぇへんわ』とはよぅ言われるなぁ。」うん、これは私も最近
良く言われる
ようになって来た、まぁ少しでも先輩に肖れたかな?😛

 我々年寄り族は知らない間に他人に迷惑を掛けている、と言うことに気付かないことが
多い。加齢とともに視野が狭くなり、周囲が見えなくなってしまってゐると言う厳然たる
事実に気付かない、或いは眼を背けてしまってゐる。普段の生活では意識していなくとも
偶にはズキンと来ることもある。日本人は「他人に迷惑を掛けない」と言うことを大きな
美徳としていたはずだが、とみに最近それが少しずつ失われて来たように思えて仕方ない。

自分さえ良ければ見ず知らずの他人にどのような迷惑を掛けようがどうでも良い、知った
ことではない、とは如何なる性根に因るものだろうか?
 先程述べた「(迷惑を掛けていると言う)事実に気付かない」または「自分は年寄りだ
から尊重されて当然、若い奴らはワシ等に敬意を以て接触し少々のことは我慢すべきだ。」
と、前者はまだしも後者には所謂「老害」などと言う言葉に代表されるが如く巷に迷惑を
撒き散らかしてゐる言う事実は数多の報道に流れない日こそ珍しい。
 かく言う私自身も(気付かないうちに)周囲に迷惑を掛けてはゐないか?と残り少ない
人生を反芻しつつ生活ではあるのだが・・・「アンタ存在するだけで(な~んもせんでも)
周囲にご迷惑を撒き散らかしてるやん。」との複数の人物からの指摘もあって、最早開き
直るしか・・・?いやいや「歩く迷惑」も嫌だしなぁ。(歩く「エロの百科事典」と言わ
れたことは何度もあるけどね😝)

(8.5.13記)

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