「あんたロクな死に方せぇへんわ。」

 私は結構な数の知人から少なくとも週に一度は斯様な言葉を浴びせられる。
ただ、この理由は明白で偏に我が口から発せられる毒に起因する。
 会話中の相手が何らかの言葉を発すると、脳からの指令より先に勝手に口が
動いてしまうのだ。しかし私自身はユーモアのつもりであっても、その解釈は
相手に委ねられる。
 顕著な例であるが、例えば
「すみません、気が付きませんで。」
「いえいえ、何時もの事で(笑い)。」
とか、
「大変長らくお待たせしました。」
「はい、大変長らくお待ちになりました(笑い)。」
 など本当に真面目な人であればこの(笑い)の部分などはどうでも良く、結構
カチンと来るのではないかと思うのだが・・・

 「ならば相手を選んで喋ればいいではないか。」との仰せもあろうが、実際には
頭で考えるより先に口が動いてしまうのだ。お陰でアチコチから「アイツはロクな
ヤツではない」と思われていることは確かでも、個人的には最早開き直っている。
 故にこの(意識のない)毒吐きは死ぬまで続くことだろう。最近は自虐も込めて
「たぶん後ろから『ブスッ』いわされるか、簀巻きにされて川へでも放り込まれる
やろな。」と言うと殆どの人の反応は「そらぁ、そやろな。」であり「いやいや、
そんなことないよ。」と言ってくれる人はまず居ない。どうしよう?(笑い)

(5.11.8記)

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